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イタリアのこの時代の高級家具は、家具職人というよりも彫刻家や建築家によって、実用性より も芸術性を最も重要視して作られています。その中でもこのショーケースは、彫刻・ステンドグラス等細部に至るまで、その時代の最大限の技術を駆使してお り、これをオーダーした王侯貴族の冨と権力を象徴した作品であることを窺わせます。 |
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ショーケース上に施された彫刻。厚さ10pにも及ぶエルム(西洋ニレ)の根の木塊から、大胆に削り出されています。 バロック時代の躍動的で大仰な装飾を施した宮廷家具を彷彿させる、貴族趣向な表現です。 |
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ショーケースの命であるガラス部。計76枚もの板ガラスが使われており、一般的なステンド グラスのように鉛を用いるのでなく、ブロンズによって繋いでいます。 さらに、ガラスは一枚一枚の四方が鋭く面取りされており、見る角度で光を複雑に屈折させ、木の重厚さに相応しいデザインに構成されています。 |
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家具表面に施された化粧張りは、木目の最も美しいと言われるウォルナットの幹が使われています。まるで水に墨を流し込んだような繊細な木目は、彫刻の深い影とガラスの煌きを調和させ、バロックの芸術観を象徴するような光と影が活きた作品に仕立てています。 |
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