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ア行
アーツ・アンド・クラフト イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834-1896年)が主導したデザイン運動のこと。ヴィクトリア朝の時代、産業革命の結果として大量生産による安価ではあるが、粗悪な商品があふれていた。モリスはこうした状況を批判し、中世の手仕事に戻り、生活と芸術を統一することを主張した。
アール・デコ 1920〜30年代にかけてフランスから欧米諸国に広がった装飾様式のこと。曲線を用いたアール・ヌーヴォーの美術様式に対し、直線や幾何学的なモチーフが特徴。単調ですっきりとした様式は新しい感覚として建築や工芸など様々な分野で取り入れられた。
アール・ヌーヴォー 1880〜1910年代に流行した装飾様式のこと。植物をモチーフにした、蔦のようにしなやかで優しい曲線模様が特徴。フランスのナンシー地方のエミール・ガレやドームのガラス工芸などに取り入れられ、家具やテーブルウェア、装飾具、絵画にいたるまで、あらゆる分野に影響を与えている。
アンピール様式(ナポレオン1世様式) 19世紀初頭、ナポレオン1世の統治下にあったフランスで起こった装飾様式で、帝政期のローマやエジプトの装飾意匠をもとに、皇帝の威厳を示す豪壮な様式が特徴。
ヴァセリンガラス ガラスの素材に微量のウランが加えられたガラスのこと。少量のウランを加えることで、独特の色と輝きが生まれる。紫外線(ブラックライト)をあてると緑色に発光するのが特徴で、人体には影響はないが現在は生産されていないので希少価値がある。
ヴィクトリアン イギリスがヴィクトリア女王の治世の下、大英帝国と呼ばれもっとも繁栄した1837〜1901年の間に広まった装飾様式。象嵌の技術が発達し、重厚で気品のある装飾が特徴。
ウォルナット クルミ科の落葉広葉樹で、主産地はフランス。木質は重硬で狂いが少なく、木目が美しいため古くから高級家具材や工芸用品として用いられてきた。また家具の表面に張り付ける化粧材、寄木細工や象嵌にも使う材料として重宝されている。
ウェッジ・ウッド 「英国陶工の父」と称されるジョサイヤ・ウェッジウッドが1759年に設立した窯。ロイヤルドルトン社と並ぶ世界最大の陶磁器メーカーの一つ。
エインズレイ ジョン・エインズレイによって1775年に創業されたイギリスの陶磁器メーカー。ヴィクトリア女王はエインズレイの透かし模様が特にお気に入りだったと言われている。鮮やかな色使いと豪華な金彩が特徴。
エッチングガラス ガラスの表面を型紙などで保護部分を作り、それ以外の部分を硫酸などの薬品で腐食させ、絵柄を浮彫りする技法。砂塵のようなざらっとした仕上がり。
エドワーディアン ヴィクトリア女王の死後、1901年以降のエドワード王が即位した時代の装飾技法。
エナメル彩 金属板などに粉末ガラスを焼き付け装飾する技法。日本語でいう琺瑯や七宝焼きと原理は同じ。
エミール・ガレ 19世紀後半フランスのナンシーを拠点に活躍したアール・ヌーヴォーを代表する工芸作家。ガラス、家具など多岐に渡る分野で創造力を発揮し、独創的な作風で一世を風靡した。文学や哲学、植物学、鉱物学などにも通じ、傑出した表現者であり、また企業家としてもその才能を開花させた。
オーク イギリスで15世紀頃にはすでに使われていた最もなじみ深い木材。くすんだ黄褐色で木肌は粗め。木質が硬く脚の部分を細くツイスト状に削り出したり、細かい彫刻を施すなど、あらゆるデザインに適している。
オパールセント 原材料の中にリン化合物などを混ぜて作る、乳白色と他の色が混じり合ったガラスのこと。光を反射するとブルーに透過し、オレンジに輝く色合いが特徴。
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カ行
カウチ 長いす、ソファーのこと。厳密にはソファーより背もたれの低いものを言うが、実際には区別されていない。
カメオガラス 被せガラスの表面をグラビールやエッチングによって彫り削ることで、下の色ガラスがあらわれ、色調の段階的な変化を得る技法。
カメオ彫り 瑪瑙、大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品。正確には表面に浮き彫りを施したものをカメオ、沈め彫りを施したものをインタリオという。古代より装飾品として愛され、古くはローマ時代のものも発掘されている。
グラビュールカット 専用の機械を使ってガラス面に繊細な模様を彫刻する技法のこと。
クランベリー ガラスに金の化合物を加えることにより、赤い色のガラスになる。クランベリーの果実の色に似ていることからクランベリーガラスと呼ばれる。
クレデンザ サイドボードの一種。中央に扉があり、両サイドはガラスのショーケースになっているのが特徴。19世紀中頃から装飾的なものになり、天板に大理石を配したり、扉に陶板や化粧張りを施すようになった。
ゲートレッグテーブル 天板が3枚からなり、中央部分に長方形で両端に丁番で折りたためる2枚の拡張板が付いたテーブルのこと。拡張板を支える脚の形が門のような形をしていたため、この名前で呼ばれるようになった。17世紀前半に流行した。
KPM KPMはドイツ語の「王立磁器製作所」の頭文字。フリードリヒ大王によって作られ、ロココ様式の名品を数多く生産。戦後国立窯となったので、KPMは商標として使われている。
コープランド(スポード) イギリスの陶磁器メーカーで、1770年に陶芸家ジョサイヤ・スポードが開いた陶器工場が始まり。1833年にW.T.コープランド、トーマス・ガ−レットら買収され、1847年よりW.T.コープランドがオーナーになる。現在では、ロイヤルウースタースポード(Royal Worcester Spode Ltd. )の所有するブランドのひとつとなっている。
コールドン 1905年にイギリスに創業後、1920年からコールドンの社名になる。現在では生産されていない。
コンソール 壁に取り付けられるように作られたテーブル。半円形が多い。
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サ行
サイドバイサイド 中央にビューローを据え、左右をブックケースなどでデザインした家具。
サザーランドテーブル 天板が3枚からなり、中央部分に長方形で両端に丁番で折りたためる2枚の拡張板が付いたテーブル。ゲートレッグテーブルに比べて、折りたたんだ際の天板の幅が狭いのが特徴。
サテンウッド サテンのような質感を持つ事からこう呼ばれる。特に、ローズウッドやマホガニー等の濃い色の木とのコンビネーションで象嵌細工などに使われる。木自体が小さく加工も難しいため、表装で使われる。
シフォニエ サイドボードの上に大きなミラーが取り付けられたもの。
シノワズリー フランス語で「中国趣味」という意味。18世紀前半、ヨーロッパにもたらされた中国磁器によって、貴族のあいだで中国風の模様が描かれた美術品や装飾品が流行した。以来、シノワズリーは美術や装飾品の一様式として確立された。
ジャスパー・ウェア ローマ時代のカメオガラスをヒントに1774年ジョサイヤ・ウェッジウッドにより開発された。カメオガラスは、色ガラスの下地の上に白色のガラスを被せ、上の白色部分の文様を残して掘り取って作るのに対し、ジャスパー・ウェアでは材土の可塑性を生かし、白い文様部分を上から貼って仕上げたもの。
ジャポニズム 「日本趣味」という意味。印象派の絵画やアール・ヌーヴォーの工芸などに影響を与え、マイセンの柿右衛門写しなども有名。
シュナイダー兄弟 兄エルンスト・シュナイダー(1877-1937)、弟シャルル・シュナイダー(1881-1953)。兄エルンストは1911年までドーム工房のセールスマンをした後、退社。弟シャルルは、ドーム工房のアートディレクターを1912年までして退社。1913年、エピネイ・シュール・セーヌに自分たちの工房を設立。シュナイダーの製品は、弟シャルルがデザインしたものである。Schneiderブランドの他にLe Verre FrancaisとCharlderの商標でも作品を販売した。
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タ行
ドローリーフテーブル 17世紀に流行した拡張板を引き出して天板のサイズを広くするテーブル。2重になった上の天板を持ち上げると、下の拡張板が中心から2枚にわかれ、これらを両側へ引き出し持ち上げた板を中央部分に入れる仕組みになっている。
ドーム兄弟 アール・ヌーヴォーからアール・デコ期にかけて活躍したガラス工芸家。フランス東部のナンシーでガラス工場を経営していたジャン・ドームの息子で兄オーギュスト(Auguste Daum,1853−1909)と弟アントナン(Antonin Daum,1864−1930)の2人。兄は1878年に、弟は87年に父の工場のガラス製造事業に参加。その後1891年美術工芸品としてのガラス生産が開始された。ガラス工芸家や美術家など優秀なスタッフのもと水準の高いガラス製品を多数市場に送り出し1900年にパリ万国博覧会出品、ガラス部門でグランプリを獲得。
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ナ行
ナンシー派 ナンシー派とは、アール・ヌーヴォーの巨匠エーミール・ガレ(1846〜1904年)が1901年にナンシー地方の美術・工芸家たちを集めて結成した連盟のこと
ネオクラシカル 18世紀後半から19世紀初頭にかけて、古代ギリシャ・ローマの様式の復興を目的としてヨーロッパにおける美術工芸、建築等で表現された様式。
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ハ行
パテ・シュール・パテ 1849年頃、フランスのセーブル窯でルイ・ソロンによって初めて開発された絵付けの特殊技法のこと。色を付けた素地の粘土に、白泥を重ね塗りし、絵柄を装飾する技法で、薄い浮彫を表わすカメオ風の装飾。
バル・サン・ランベール 1825年、ベルギーに創立したガラス老舗メーカー。色ガラスにカット技法を合わせた華麗な作品が特徴。その技術の高さは「ベルギーのロールスロイス」と賞賛されるほど。
ビューロー 引き出し付きの書台のことでキャビネット上部の蓋を手前に倒すとデスクになる。内部には中棚や小引き出しがある
ヘレンド 1826年、ハンガリーで創業した磁器メーカー。東洋風の意匠が特徴。
ベントウッドチェア 曲げ木を使って作った椅子。座面は型押しが施されているものが多い。
ペンブルックテーブル 天板の両サイドが折れ曲がる仕組みになっており、広く使いたいときは天板を上げてブラケットで固定できる。 ジョージアン後期のイギリスで流行した。
プチポワン プチポワン(Petit Point)とはフランス語で"小さな点"という意味であり、目の細かい絹キャンパス地に多彩な刺繍糸を用いて細かなステッチを刻んでいく刺繍技法。 プチポワンの歴史は古く、誕生は18世紀オーストリア・ハプスブルク家にまでさかのぼり、当時の上流社会で流行したプチポワンは、女性のたしなみ、教養とも言われていた。彩色豊かにデザインされたプチポワンの魅力が、多くの王侯貴族の女性たちの心を虜にしていた。
ボタニカル・ウェア 植物学の本を参考にして考えられた花柄の作品。ロイヤルコペンハーゲンのフローラダニカなどが有名。
ポンパドール・ピンク 1757年頃にセーブル窯で発明されたポンパドール夫人が好んだピンクの地色。ルイ15世の王様のブルーに対してこのように呼ばれたもので、セーブルを代表する地色の一つである。1757年頃にセーブル窯で発明されたポンパドール夫人が好んだピンクの地色。ルイ15世の王様のブルーに対してこのように呼ばれたもので、セーブルを代表する地色の一つである。
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マ行
マイセン 18世紀初頭、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出したドイツの名窯。優美で緻密なテーブルウェアのほか、美しい表情のポーセリンドールを多数産出。
マッピン&ウェッブ 金銀細工の最先端の技術があったシェフィールドで創業したイギリスのシルバーウェアメーカー。19世紀後半にヴィクトリア女王の愛顧をうけて以来、英国王室御用達となった銀器の名門。
マホガニー 原産地は中南米で、18世紀中頃にはイギリス領下のジャマイカなどから高級品として輸入されてきた。赤褐色の美しい木肌がマホガニー材の最大の特徴。表面を磨きあげた家具は光沢があり、高級家具として貴族に好まれた。
ミューラー兄弟 モーゼル地方に生まれた男子9人と女子1人の10人兄弟姉妹で、そのうちの5人がエミール・ガレの工房で働き、その技法や作品の様式を学んだ。1895年アンリが独立し、リュネヴィルに工房を開設。その後兄弟全員が参加してガラス生産を開始。1936年まで製作が続けられた。ミューラー兄弟のガラス技法にはカメオ・ガラスやカボッションがあり、古典的なパート・ド・ヴェール、そしてもっとも特殊な技法に、弗素ヴラヴィール技法と呼ばれるものなどがある。
ミントン 1793年創業のイギリスの陶磁器メーカー。ヴィクトリア女王が「世界で最も美しいボーンチャイナ」と賞賛した。金を腐食させて模様を浮彫にするアシッド・ゴールドや液体状にした粘土の重ね塗りでレリーフを作り出したパテ・シュール・パテなどが有名。
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ラ行
ラスター彩 銀や酸化銅などの金属を王水で融溶した金属顔料で絵付けし、低温度で焼成したもの。
リモージュ フランス・リムーザン地方にある窯場の総称。1779年以来、磁器の生産地として栄える。
ルイ・マジョレル アール・ヌーヴォーを代表するフランスの家具デザイナー。パリ美術学校で絵画を学んだが、1879年ナンシーの父の家具・陶芸工房を引継いで伝統的様式の家具制作に専念。 ガレの成功に励まされて、1898年以降は植物の形態を母体とする高雅で彫塑的なアール・ヌーヴォー家具を制作。1900年パリ万国博覧会に最良作、寝室「睡蓮」を発表した。
ルネ・ラリック 1860年フランス生まれのアール・デコを代表するガラス作家。ジュエリー作家としての経歴も持つ。自然と女性をモチーフとして好み、繊細で精巧な技が駆使された作品を多く発表した。
ロイヤル・ウースター 1751年創立の現存するイギリス最古の磁器メーカー。1789年にイギリス初の王室御用達窯になる。
ロイヤル・クラウン・ダービー 1748年にイギリスにて創業した窯。1775年にジョージ3世よりクラウンの称号を、1890年にはヴィクトリア女王よりロイヤルの称号を授けられ、唯一ふたつの王室称号を持つ窯となる。華やかな装飾と金彩が魅力。
ロココ フランス語で「貝殻や石ころだらけの土地」という意味を持つ「ロカイヤ」が語源。18世紀、ルイ15世の時代のフランスを中心として、ヨーロッパで広まった装飾の様式。唐草や貝殻文様等の曲線を主にした繊細で優美なデザインが特徴。
ローズウッド 南米に自生するクスノキ科の樹木。重硬で緻密なため切削加工は難しいが、磨くと美しい光沢が出る。装飾性の高い高級家具、器具、楽器などに用いられる。虫や菌に侵されにくく、耐久性に優れている。新鮮な木材はバラのような香りをもつものもあり、名前の由来になった。
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